妹背山海禪院跡経石調査はじまる

 平成17年3月1日より、妹背山海禪院多宝塔下石室の第二期第3次経石調査が始まります。
 お手伝いいただけるボランティアの方と、経石調査支援賛助のお申し込みを受付けいたしております。
  ボランティアは事前申込みなしでも期間内、当日9時現地集合時受付にて、ご参加いただけます。汚れても良い服装で軍手もご持参ください。お弁当は各自ご用意くださいますようお願いします。
  今回の経石調査は本会の顧問である、前県立博物館副館長 菅原正明先生の指導により行われます。和歌山の歴史と文化を実際に手に触れ、眼で見、耳に聴く絶好の機会でもあります、今回のこの経石調査にどうか奮ってご参加、ご協力頂きますよう、お願いします。

経石調査の様子はこちら

○調査日程 第二期 経石調査 (第3次調査)
    平成17年3月1日(火)~13日(日)
    9:00~16:00    雨天中止
○調査現場   妹背山海禅院跡
    和歌山市和歌浦中3-4-28
     
○指  導   菅原 正明先生 (本会顧問、前県立博物館副館長)
     
○経石調査ボランティア、賛助のお申し込み、お問い合わせはメールでどうぞ。
    kaizen-in@snow.odn.ne.jp


経石調査の目的

 妹背山に建てられた多宝塔下の石室には、後水尾天皇および皇后の宸翰石が石函に納められ、併せて、養珠夫人、それに息子の紀伊初代藩主頼宣候により書写された経石並びに、諸王侯卿を初めとし、僧俗を問わず多くの人々により書写され、贈られた題目経石が数え切れないくらい埋納されています。そこには、紀伊徳川家が将軍家との繋がりを和歌浦の自然景観の中に視覚的に具現した歴史の彩が秘められてます。今回、海禪院の復元整備にあたり、その歴史的意義付けを行うため、多宝塔下地下室の経石を取り上げ調査し、養珠夫人の経石埋納の意義を明らかにし、和歌浦の歴史的景観保存とその活用を図ります。
※ この調査は海禪院復元整備に当たっての勧進に大きな意味を持ちます。それは、これまでの紀州・和歌浦の歴史だけでなく、日本の歴史の中でその意義が大きく注目されるからです。

 

小中学校「経石調査見学会」 中止のお知らせ

本会では平成16年9月2日付にて、和歌山市内小中学校宛に児童生徒の皆さんの 『経石調査見学会』のご案内をさせて頂きましたが、去る8月30日の台風16号による 「妹背山三断橋欄干」 の被害調査を受け、万が一の事故を考慮し、中止を決定致しました。
 『見学会』 は、次年度予定の 『第3次調査』 の際に、あらためて開催致しますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
■ 朝日新聞 平成16年9月15日 記事

 

小中学校「経石整理学習会」 実施のお知らせ

『第2次調査』 終了後の11月以降、市内小中学校を対象に、同調査で取り上げた経石を持参して 『経石整理』 の訪問実習を実施致します。
 経石を実際に手に取り、歴史と文化を学習する絶好の機会ですので、是非、会事務局宛、お問い合わせ、お申込み下さい。
 事務局メールはこちら ⇒  kaizen-in@snow.odn.ne.jp

 

妹背山海禪院再建御事始 2 童話作家 御前陽子(アゼリア賞受賞)

 昨年秋の妹背山海禪院跡発掘調査に続き、今年も1月24日から31日までの8日間、多宝塔地下石室内の経石調査にボランティアとして参加させていただきました。経石というのは、法華経の題目「南無妙法蓮華経」の七文字が書かれてある小石で、約20万余個の経石が納められているといわれています。
 紀州徳川家初代藩主徳川頼宣の母、お万の方(養珠院)が、夫、家康の三十三回忌追善に加え、あらゆる人々の救済を願って小石に書写することを発案!
 そんな彼女の熱意に心を動かされた後水尾上皇や公家、武家や僧侶、一般庶民など多くの人から数十万個もの題目がよせられ、慶安二年(1649年)に埋納されました。
 当時、大名家の私事に、上皇自ら参加されるのは前代未聞のことだったといいます。
 「頼宣やお万の方の字ってどんなのかな?」
 「後水尾上皇の経石が入った石函も見つかるかも!」
 「何かドキドキするねぇ・・・。」
前県立博物館福館長の菅原正明先生指導のもと、ワクワクしながら作業にとりかかりました。
 幅南北164cm、奥行き東西210cm、深さ189cm以上ある石室には二人が入り、石をバケツに入れる人、ローブで引き上げる人に分かれます。外に出された経石は、刷毛で土を落とした後、通し番号のついたビニール袋に袋詰めにし、50個ずつ土嚢に入れていきます。みんなで手分けした作業の結果、8日間で1万5千個以上の経石を取り出すことができました。
 初めて手にした経石は、大小さまざまな大きさや形で、文字がはっきりと読めるもの、劣化したり剥落したものもありました。米粒のような小さな字でびっしり書かれた字、達筆な楷書、行・草書の個性あふれる墨文字の他に朱文字、金文字もありました。中には「○返」と、書写した返数を記した経石も見つかりました。人が人の幸せを願って書いた経石から、355年の時を超えて昔の人の思いが伝わってきます。
 友人がいいます。
 「ここに来ると、心が癒される気がする」
と。本当にそう。それは、この題目を書いた人たちは、現在はこの世にいないけど、朽ちることのない石に思いを託すことで、今も永遠の功徳が唱えつづけられているからでしょう。身分や階級を越えてみんなの願いが一つ所に納められているすばらしい場所、妹背山!
 こんなステキな地で、貴重な歴史体験ができたことは私にとって最高の宝となりました。
                          <ニュース和歌山 3月6日号に掲載されました>

ボランティア参加者芳名簿

平成16年1月24日(土)~31日(土)の第一次経石調査にご参加いただきました、ボランティアの方々をご紹介いたします。(敬称略・順不同)

顕彰会準会員・一般
 
顕彰会正会員・顧問
小林 護   奥野 光信   中野 淑夫   松本 惠昌   (会長)
浜中 豊加   井筒 隆   中尾 泰生   松本 康正   (副会長)
鉄沢 里次   寺岡 希華   御前 陽子   菅原 正明   (顧問)
山本 祐佳   小原 理孝   片桐 章浩   中尾 安希   (顧問)
岩瀬 正男   守田 めぐみ   吉田 好江   松本 敬子   (監査)
八尾 進   森 和彦   野田 理   田中 健司   (会員)
寺中 衛男   上硲 昌子   松谷 冨美代        
           
計 27名

 
■ 第一次経石調査ボランティア募集の記事がわかやま新報に掲載されました。 
■ 第一次経石調査の記事がわかやま新報に掲載されました。
■ 第一次経石調査の記事が読売新聞に掲載されました。

■ 第二次経石調査の概要はこちら ■